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ACHIEVEMENTS

PRESS RELEASE

初期地球内部の環境が酸素濃度によって制御されていたことが明らかに―地球の進化過程の解明へ―

概要

国立大学法人岡山大学の高等先鋭研究院を構成する組織のひとつである惑星物質研究所の石井貴之准教授、中華人民共和国北京高圧科学研究センターYanhao Lin 研究員、オランダアムステルダム自由大学、ドイツ連邦共和国バイロイト大学バイエルン地球科学研究所の研究グループからなる国際共同研究チームは、高酸素濃度下で地球マントル岩石の高圧融解実験を行い、高酸素濃度下における融解温度が従来の低酸素濃度における融解温度よりも有意に低いことを明らかにしました。

この結果は、深さ1000 km以上に達していたと言われる初期地球におけるマグマの海の海底温度が従来の予想よりも高いことを示しており、初期地球の冷却過程と地球核形成モデルを見直す必要があることを示唆しています。

この研究成果は2024年7月16日 (現地時間)、英国の地球科学雑誌「Nature Geoscience」にArticleとして掲載されました。

詳細は 岡山大学がプレスリリースした記事 をご覧ください。

論文情報

論 文 名: Melting at the base of a terrestrial magma ocean controlled by oxygen fugacity (和訳:酸素濃度によって制御される地球マグマ海底の融解)
掲 載 紙: Nature geoscience
著 者: Yanhao Lin, Takayuki Ishii (石井貴之), Wim van Westrenen, Tomoo Katsura, Ho-Kwang Mao
DOI: 10.1038/s41561-024-01495-1

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