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まえがき


岡山大学固体地球研究センターでは, 文部省より平成11年度研究評価促進経費の交付を受けた。この経費によって, 我々は外部評価委員会を招へいし, 当センターの研究活動やその他の諸点について評価をお願いした. これは当センターとしては、第三回目の外部評価にあたる. そのうち第一回目は, 1995年の改組転換を前にして, 1994年4月に国外の科学者4名 (N. Shimizu, R.N. Clayton,C.T. Prewitt, C.J. Allegre) による評価を受けた. また第二回としては, 改組から1年半たった1996年10月に, 日本人科学者5名 (石原舜三, 清水孚道, 中澤清, 深尾良夫, 安岡弘志) による評価を受けている.

今回の評価は, 国内外から下記の5名の評価委員の参加を得て実施した.

Russell Hemley カーネギー研究機構 上級研究員 超高圧物性
石田瑞穂 科学技術庁防災科学技術研究所 総括地球科学技術研究官 地震学
Marc Javoy パリ大学教授 地球化学, 宇宙化学
水谷 仁 宇宙科学研究所教授 惑星科学, 地球物理学
高橋栄一 (委員長) 東京工業大学教授 火山学, 超高圧実験

委員のメンバーには平成12年1月12日から14日まで三朝の固体地球研究センターへおいでいただき, 各教官の研究成果についての発表を聞いたり, 多くの実験室を訪問して見学をした上で評価をしていただいた.
以下に収めたのは委員会の報告書および評価委員の追加意見である. これらはいずれも英文のものが正文で, 日本文は固体地球研究センターで作製したものである. 文中に多くの略語が出てくるので, 便宜のために略語表もつけた.
お忙しい中を, 外部評価のために大変御努力いただいた評価委員の各先生方に感謝申し上げる. 今回の外部評価において指摘された問題点については, 可能なものからなるべく速やかに改善をはかりたいと考えている.

平成12年3月10日

岡山大学固体地球研究センター
センター長河野   長